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遺跡発掘「岩瀧寺跡」調査情報8(平成31年3月1日)
遺跡「岩瀧寺跡」発掘調査情報8(H31.3.1)
調査はほぼ終了しました。調査が終われば、発掘した場所は埋め戻します。
現地説明会
2月16日(土曜日)に現地説明会を行いました。
お寺の跡地を発掘することは例が少ないため、興味のある人がたくさん来られました。
伝・善堂跡
禅堂があったとされる場所では、石組から建物入り口や仏壇のあった場所などの関係について説明しました。
権現堂跡
権現堂跡の基礎石はきれいに並んでいるため、説明もイメージもしやすかったと思います。
出土品の説明
出土品説明では、年代を推定できそうな赤瓦や陶磁器などの説明を行いました。
現地説明会後に見つかった遺跡
現地説明会以降は埋め戻し作業に入るため、最後に気になる箇所についてさら掘り進めました。
それらによって、いくつかの新たな発見がありました。
石積みの下から出てきた新たな埋設石積み
直線に並んだ石積みを崩していくと途中に直角方向に向かってあらたな石積みが現れました。この石積みがどういったものなのかは現在調査中です。
複数の柱跡
平らな場所を丁寧に削ると複数の柱の跡が出てきました。この柱の跡も現在調査中です。
続々と出てくる炭の跡
B区の建物基壇跡の石積みの下からは炭がたくさんでてきました。何かの儀式に使われたものではないかと考えています。
誰か知りませんか?
調査員が眉間にシワを寄せて、しょっぱい顔をしているので、尋ねたところ、
「出土したものの中に記号のようなものが刻まれた石片があって、その記号の意味が分からない…」と悩んでいました。
調査員の悩みがこれ以上続けば、調査員のしょっぱい顔が今流行りのイケメン塩顔男子になってしまいそうです。
どなたかこの記号のようなものの意味をご存知の人がいらっしゃれば、下記のメール宛で連絡ください。情報をお待ちしております。
調査員メモ
(現地説明会で使用した地図)
今後は、発掘した場所の埋め戻しをします。一般的にお寺の建て替えはその敷地内で行うことが多いため、お寺があった場所を全面的に発掘する機会はなかなかありません。そのため、今回の発掘調査は貴重な調査となりました。