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遺跡発掘「令和2年度 半田浜遺跡」調査情報(令和3年3月1日)
掲載日:2021年3月1日更新
遺跡「半田浜遺跡」発掘調査情報(令和3年3月1日)
江津市二宮町で行われている民間開発事業に伴った発掘調査です。
開発現場の試掘を行ったところ、今までの調査で検出された道の続きと思われる道が出たため、遺跡の発掘調査を行うことになりました。
丘陵斜面の道
斜面に人が歩くための道と水が流れる側溝の跡が出てきました。
写真の中央に写っている溝は、人口的な水路の可能性があります。地形上、元々、自然の水道(みずみち)になっているようで、現在も水が湧いて流れています。
道の時期は奈良時代頃と推定されます。
作業の様子
遺構面に堆積した砂を人力で除去し、かつての道や溝の痕跡を探しています。
新たに見つかった道
これは、道の断面の写真です。
この写真から、人工的に盛土をしていることが分かります。
出土した土器
出土した土器には弥生時代のものから鎌倉時代のものがあります。
現場からの眺め
遺跡は、高台にあり、遠くに都野津町の町並みと日本海が美しく見えます。
現在、町並みのある場所は、遺跡の時代には、入海になっていた可能性があります。
遺跡現場は工事現場内のため、関係者以外立入禁止となっています。
今回の発掘調査は民間開発に伴う調査のため、事業者の株式会社原工務所さんには大変ご協力いただきました。
ありがとうございました。