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未来につなげる、ぬくもりのある明るくやさしい長谷
地域コミュニティの拠点として
各種団体との連携を密にし
地域住民相互のふれあいと
生涯学習の推進を図り
地域住民全員が
安心・安全で
健康で明るく
心豊かな生活がおくれる
「地域づくり、人づくり」を目指します。
長谷という地名は、清見(現・江津市)から船坂峠まで長い谷間の地形であったことが由来しています。
当地は、天武天皇時代、石見の放生地とされ殺生禁断の地であり、鳥獣の繁殖した深山であったといわれていました。
平安朝時代は、邑智郡5郷の一つ桜井郷に属し、後宇多朝の御料荘園でもありました。
藩政時代は津和野藩に属し、明治22年の市町村制により長谷村が誕生しました。
当時は、山ノ内(現浜田市旭町)と井沢・清見(現江津市)も含まれ、旧5ヶ村(長谷村、市山村、川戸村、谷住郷村、川越村)では、面積・人口とも最大でありましたが、昭和29年の市町村合併促進法以降は、山中地区、長谷地区、勝地地区、八戸地区で構成され現在に至ります。
長谷は、江津市桜江町の南西部に位置し、浜田市旭町、金城町にも隣接しており、典型的な山村集落です。
標高は100mから300m位で桜江町内でも冷涼地に属します。
農地は、山村棚田型で、水稲が中心、他にタバコ、葉物野菜等を栽培しています。
主要道は、県道41号や県道329号桜江旭インター線があり、県道329号の旭IC~長谷間は、公募により「ゆ~ゆ~街道」と命名され、水面より80mの高さにある勝地大橋からは勝地地区を一望できます。また、市道新山中線の開通は、江津市中心部への所要時間の短縮につながっています。
地域内には、長谷川、山中川、家古屋川、八戸川が流れ、灌漑用水としても利用されています。
中でも、家古屋川、八戸川には、希少となったアカショウビン、サワカラスやカワセミも見られ、6月にはホタルが乱舞し幻想的な光を楽しむことができます。
浜田市との境界に位置する標高475mの噺山は、童話「舌切雀」の原話の里として知られる。山頂の展望台は整備され、ここからは中国山地を一望できます。
長谷振興協議会や長谷青壮年協議会が中心となり、伝統芸能の大元神楽や田植え囃子を継承してます。
中でも、風の国で開催される長谷デーや長谷納涼大会は、情報発信だけでなく県内外の交流を担っています。
また、長谷地区民が一丸となり開催される公民館祭りや地区民体育大会は、地域内の絆を深めるともに世代間交流や地域の活性化につながっています。
上記の資源や魅力を有機的に結び、地域の更なるアピールにつなげます。
都市部への人口移動による過疎化や少子・高齢化が進展しているなかで、下記の課題が浮き彫りになっています。
「地域内に引き受け手がいない」など、地域内の耕作者が減少していることが大きな要因となっている。このことは、病害虫・鳥獣被害の発生、雑草の繁茂、用排水施設の管理の支障など営農活動にも影響を及ぼすだけでなく、土砂やゴミの無断投棄、火災発生の原因など生活環境への悪化にもつながりかねない。
耕作放棄地があると、イノシシはそこを介して容易に人里まで出没するため、甚大な農作物被害をもたらしている。とりわけ水稲被害が深刻で、食害に加えて踏み倒しも多く、季節によって内容は異なるものの、周年で被害が見られ地域の深刻な問題となっている。また、畦畔や道路法面の掘り起こし被害などとともに、人家の庭や公園などの人の生活圏内への出没や交通事故も報告され、人への危害も懸念される。
十分な管理がなされないままの空き家が目につく。このことは、景観が悪くなるだけでなく、ゴミの不法投棄のたまり場になったり、放火や不法侵入など犯罪の温床になる懸念がある。
高齢者が医療機関への通院等に使用する生活バスの運行時間帯では不便を感じている。
加工に必要な農産物の安定供給と加工に携わる人員の確保が必要。
家屋周辺の草刈りや積雪時の雪かきがままならない状態にある。また、災害時の対応も急務である。
用具や保管場所の整備と人材育成が急務である。