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今年の冬は、突然やってきたかのように感じていましたが、早いもので、今年もあと数日となりました。保護者の皆様、地域の皆様方には、平素より本校の教育に対しまして、ご理解とご協力を賜り大変ありがとうございました。本年度も3学期を残すのみとなりましたが、来年も皆さんと一緒に江津市の宝である子どもたちを育んでいきたいと思います。それでは、よいお年をお迎えください。
「多文化共生社会の“ドレッシング”に!」
12月9日(月曜日)に本校の人権集会を開催いたしました。本年度は、日本語交流クラブGOTO☆ワンハート代表の山藤美之さんに来校いただき、「多文化共生社会の“ドレッシング”に!~交流で知る、互いの持ち味~」と題して、ご講演をいただきました。
日本で働いていらっしゃる外国の方は、昨年10月の時点で約200万人です。これは、日本の人口の約1.7%にあたります。一方、江津市はどうかというと、江津市の人口約21000人に対して約1.6%が外国の方です。
ダイバーシティー(多様性の尊重)が叫ばれる中で、多文化共生社会もその一部として注目されています。多文化共生とは、「異なる国籍や民族の人々が、互いの文化的な違いを尊重し、対等な関係を築きながら地域社会の一員として共に生きていく」ことです。
しかし、急速な外国人労働者の受け入れにより、言語や文化の違いから、コミュニケーションの障壁や偏見、差別など課題も少なくないそうです。ご講演の中では、コミュニケーションツールとしての日本語について「やさしい日本語」をつかい相手の立場に立って伝えようとすること、コミュニケーションをとるうえで必要なことは、「あいさつ・笑顔・眼差し」であることなど、多文化共生社会において、私たちにできることをお話しいただきました。
最後に、「江津に住んでいる外国の方が、「来て良かった!」といってもらえる町にするには、どうしたらよいのか」と生徒の皆さんに問われていました。以下に、生徒の感想の一部を掲載します。
【生徒の感想の一部】◆自分や身近な人との関係について見直す貴重な機会となりました。紙面の都合上、振り返りの一部を掲載いたします。
一番印象に残ったのは、外国人労働者の方々の労働時間や賃金などについてです。家族を養うためという切実な思いで働く方もたくさんおられるにも関わらず、休日が週に1回しかなかったり、あまりにも賃金が低かったり、生活環境が良くなかったりすることを知り、経営者ばかり都合のいい今の状況は必ず改善しなければならないと思いました。また、外国人は文化や価値観が異なるから分からない、分からないから怖いといった先入観をもたず、知ろうとしたり理解しようとしたりする姿勢が何よりも大切だとよく分かりました。そして、「(して)あげる」だけでなく「(して)もらう」こと。一方的な思いや行動は相手の負担になることもあり、お互いに尽くし合うことでどちらにとってもいい関係が築いていけるのではないかと思います。多様性の考えが広まり多文化共生の必要性が高まってきている今の世の中で、私自身がおいしい“ドレッシング”となり、周りの人のそのままの良さを尊重したいです。
安い賃金で、あまり良くない生活環境で働いている外国の方が日本に結構いることは知っていました。けど、他人事じゃなく自分ごとで考えると、みているよりももっとつらいよなって思います。せっかく日本に来たのですから休みを貰って旅行したくなるの分かります。みんなが壁をつくるのではなく外国人だからとか自分たちとは違うからとかの壁をこわして、変な偏見をもたずに過ごしていくことが大事だなと感じました。ドレッシングという言葉を見たとき、他と他を中和させる意味があるのかなって思ったけど、より深い意味があって、すごいなって思いました。
ご協力いただきありがとうございました。
先日は、学校評価にご協力いただきありがとうございました。いただいたご意見を真摯に受け止め、これからも「四方よし」の学校をめざします。1月末の学校関係者評価委員会でも話題に出し、委員の皆さんにご意見を伺ったうえで、学校経営に生かしていきたいと考えております。本校は、支えていただいている皆さんを含めて、「ウェルビーイング」になる未来をめざします。
生徒会選挙が行われました。
12月4日(水曜日)に生徒会役員選挙立会演説会・投票が行われ、翌日に生徒会の会長と副会長の認証式を行いました。12月19日(木曜日)には、本部会や委員会の役員の委嘱式があり、新生徒会が始動します。リーダーとして生徒会を支えた3年生の皆さん、大変お疲れ様でした。