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特別障害者手当
特別障害者手当
20歳以上で身体または精神に重度の障害を有する人で、日常生活において常時特別の介護を必要とする人に対して支給される手当です。
手当の額(月額)と支給月
- 手当月額 令和5年度まで27,980円 令和6年度から28,840円
- 支給月 2月、5月、8月、11月
障がいの認定基準
障がいの認定の目安は次のとおりです。
認定基準(ダブル)
以下に掲げる要件のうち、いずれか2つ以上を満たしていることが必要です。
1.・両眼の視力がそろぞれ0.03以下のもの(矯正視力)
・視力の良い方の眼の視力が0.04かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの(矯正視力)
・ゴールドマン型視野計による測定の結果、両眼の1/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつ1/2視標による両眼中心視野角度が28度以下のもの
・自動視野計による測定の結果、両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下のもの
2.両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの
3.両上肢の機能に著しい障がいを有するものまたは両上肢のすべての指を欠くものもしくは両上肢のすべての指の機能に著しい障がいを有するもの
4.両下肢の機能に著しい障がいを有するものまたは両下肢を足関節以上で欠くもの
5.体幹の機能に座っていることができない程度または立ち上がることができない程度の障がいを有するもの
6.前各号に掲げるもののほか、身体の機能の障がいまたは長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
7.精神の障がいであって、前各号と同程度以上と認められる程度のもの
(備考)視力の測定は、万国式試視力表によるものとし、屈折異常があるものについては、矯正視力によって測定する。
認定基準(トリプル)
認定基準(ダブル)の要件をいずれか1つを満たし、かつ、以下に掲げる要件のうち、いずれか2つ以上を満たしていることが必要です。
1. ・両眼の視力の和が0.07以下のもの
・視力の良い方の眼の視力が 0.08 かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
・ゴールドマン型視野計による測定の結果、両眼の1/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつ1/2視標による両眼中心視野角度が56度以下のもの
・自動視野計による測定の結果、両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下のもの
2.両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの
3.平衡機能に極めて著しい障がいを有するもの
4.そしゃく機能を失ったもの
5.音声または言語機能を失ったもの
6.両上肢のおや指および人さし指の機能を全廃したもの、または両上肢のおや指および人さし指を欠くもの
7.一上肢の機能に著しい障がいを有するもの、または一上肢のすべての指を欠くもの、もしくは一上肢のすべての指の機能を全廃したもの
8.一下肢の機能を全廃したもの、または一下肢を大腿の2分の1以上で欠くもの
9.体幹の機能に歩くことができない程度の障がいを有するもの
10.前各号以外で身体の機能の障がいまたは長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められ、日常生活が著しい制限を受けるか、または日常生活に著しい制限を加えることを必要とする同程度のもの(視野障害において、両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼の視野について視能率による損失率が90パーセント以上のものを含む)
11.精神の障がいであって、前各号と同程度以上と認められる程度のもの
認定基準(シングル)
以下に掲げる1~3のうちいずれかに該当すれば、ひとつの障がいでの支給も可能です。
- 認定基準(ダブル)の要件3~5(肢体不自由)のいずれか1つの障がいを有し、かつ、日常生活動作評価表に日常生活動作能力の各動作の該当する点を加算したものが10点以上のもの
- 障害児福祉手当の認定基準のうち、内部障害またはその他の疾患に該当する障がいを有するものであって「安静度表」の1度(絶対安静)に該当する状態を有するもの
- 障害児福祉手当の認定基準のうち、精神障害に該当する障害を有するものであって、日常生活能力判定表の各動作および行動に該当する点を加算したものが14点以上となるもの
動作および行動の種類 | 1度 | 2度 |
---|---|---|
食事 | 寝たまま食べさせてもらう | 横になる、または、物にもたれかかって食べる |
排便 | 便器を使用 | 便器を使用 |
面会談 | 行ってはいけない | 安静時間以外に連続15分以内 |
歩行 | 行ってはいけない | 行ってはいけない |
入浴 | 入浴は行ってはいけない | 入浴は行ってはいけない |
入浴 | 清拭は医師の指示による | 清拭は他人に行ってもらう |
洗髪 | 行ってはいけない | 他人に行ってもらう |
外来受診 | 行ってはいけないが、病状について常に医師と連絡を保つ | 行ってはいけないが、病状について常に医師と連絡を保つ |
自由時間 | ない | ない |
動作および行動の種類 | 0点 | 1点 | 2点 |
---|---|---|---|
食事 | ひとりでできる | 介助があればできる | できない |
排便(月経)の始末 | ひとりでできる | 介助があればできる | できない |
衣服の着脱 | ひとりでできる | 介助があればできる | できない |
簡単な買い物 | ひとりでできる | 介助があればできる | できない |
家族との会話 | 通じる | 少しは通じる | 通じない |
家族以外の者との会話 | 通じる | 少しは通じる | 通じない |
刃物や火の危険 | わかる | 少しはわかる | わからない |
戸外での危険から身を守る(交通事故など) | 守ることができる | 不十分ながら守ることができる | 守ることができない |
日常生活動作 | 0点 | 1点 | 2点 |
---|---|---|---|
タオルを絞る(水きり程度) | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
とじひもを結ぶ | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
かぶりシャツを着脱する | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
ワイシャツのボタンをとめる | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
座る(正座・横座り・あぐら・脚なげだし姿勢の持続) | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
立ち上がる | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
片足で立つ | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
階段の昇降 | ひとりでできる | ひとりで行うがうまくできない | ひとりでは全くできない |
対象外となる人
- 病院または診療所に継続して3カ月を超えて入院している人
- 施設などに入所されている人
支給の制限
本人、配偶者、扶養義務者(受給者と生計を同じくする人)の前年(6月までの申請は前々年)の所得が制限額を超えると支給されません。
手当を受ける手続き
必要な書類等については、ご説明のうえお渡ししますので、一度窓口までご相談ください。