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ヨシヒコの江津まち歩きツアー 波子町(令和4年7月31日)
「まち歩きマップ」作成までの取り組みを紹介します。
ヨシヒコのまち歩きツアー 波子町
まち歩きを市民の人に伝えたい。平日休日昼夜問わず、市民の皆さんが気軽に歩ける場所を探しています。
今回は波子町でまち歩きマップを作って、市民のみなさんに、文化財や道路の名前、観光地などを知ってもらおう!
目指せ1万歩のまち歩き!
スタート
出発は石見海浜公園波子海水浴場からです。
何でここの場所を波子(はし)と呼ぶのだろう?
ゴールした時に波子(はし)と呼ばれる理由がわかるといいな。
ちなみに波子は古くから記録に残されており、保安4年(1123)の古文書には波志の浦として名前が載っています。
国道9号を西へ
駐車場を出て国道9号を浜田市方面の西へ向かいます。目の前にはっしータワーが見えます。
ちなみに国道表記の最後に「線」はつけないそうなので、『国道9号』と表記するらしいです。
砂丘トンネル
はっしータワーの下の方から海方面へ向かうと砂丘トンネルがあります。砂丘トンネルは全長37メートルあり、その向こうには海岸が広がっています。でも、暑いのでここで引き返します。
アクアスの陸橋
砂丘トンネルから引き返し、マリンハウスとアクアスの間の陸橋を歩きました。
下には国道9号が通っています。
波子遺跡
陸橋を渡り、石見海浜公園内を東に進んで、レストラン異瑠香を越えると、波子遺跡があります。
波子遺跡は石見海浜公園ができる時に本格的に発掘されました。江津市内でも数少ない縄文土器が出土された場所です。
曲川(まがりがわ)
アクアス駐車場の出口付近に曲川が流れています。名前の通りくねくねと曲がっています。ここから東の方へ歩きます。
赤がわらとはんどの町
県道跡市波子停車場線にはんどう(はんど)が置いてありました。石見焼きには欠かせない大型の甕(かめ)で、昔はどこの庭にもこれが置かれていました。はんどうは、江津のよくある風景になります。
このはんどうには、「赤がわらとはんどの町 波子町」と書かれています。
波子には昔に土師氏が住んでいて、土師器を作っていた伝説もあるため、焼き物は昔からこの町に欠かせないものではなかと思います。
アクアスとJR波子駅を結ぶ遊歩道
県道跡市波子停車場線を横切ってアクアスとJR波子駅を結ぶ遊歩道を歩きます。ここには適度に木陰があり、木に囲まれて歩きやすいです。この道は市道波子海浜公園線です。
波子周辺マップ発見
JR波子駅付近に波子周辺マップがありました。その横には赤瓦型の柿本人麻呂の歌碑もありました。この付近には伝承の地とされる辛の崎があるため、奈良時代にはここらへんを人麻呂が歩いていたかもしれません。
古城山(こじょうざん)展望台への看板
JR波子駅付近に『古城山展望台』の案内看板があります。
ここから古城山展望台へ進みます。
このポーズは、引っ込んだお腹を強調しているわけではありません。
古城山展望台までの道中
JRの線路の向こう側にあるためトンネルを通り、少し歩くと展望台への最後の坂道に出ました。この坂道がしんどい。
古城山展望台からの眺め
青春時代に戻れるのならば、友達と放課後にここで夕日を眺めていたかった。
波子の海と赤瓦が見渡せるこの景色は最高です。
古城山は、その名前から中世くらいに何らかの軍事施設(海岸の見張り所)があったとされていますが、一切明らかになっていません。
また、このほかに山城は、この近くの尾上城と敬川との境に殿峯城があります。
市道宇津川線
古城山展望台を下り、来た道を戻ると、JR下をくぐるトンネルがあります。今回は2度目のトンネルです。この道は市道宇津川線です。
JR波子駅の駅舎
市道波子海浜公園線を東側に進むとJR波子駅があります。石州瓦の赤瓦を使用した趣のある建物です。
市道波子中央線
JR波子駅を越え、県道波子停車場線を進み、その先の市道波子中央線を歩きます。この辺りは、波子町の住宅地で郵便局などがあります。今日は気温30度を超えているので結構しんどくなってきました。
波子町は江戸時代後期から昭和中期まで石州瓦や石見焼の窯が多くあり、港や鉄道・車を使って多くの瓦や丸物などが搬出されました。そのため、波子は焼き物の里でもあります。
タイル型の石見焼
壁の一部にタイル型の石見焼が使われている家がありました。さすが!焼き物の里!
まち歩きをするとこういった、江津でしか見ることのできないもの(波子ならではのもの)を見ることができます。
市道敬川川波線
市道波子中央線から市道敬川川波線の境にいます。右側には常福寺があり、井戸平左衛門の碑や江戸時代に焼き物で財を成した豪商の墓などがあります。
波子漁港
国道9号を渡り、市道波子築港線を進むと波子漁港に着きました。
江戸時代にはここから焼き物を船に積んで様々な場所へ運んでいました。漁業は昔から今でも盛んに行われています。
津門神社への道
波子漁港を奥に進むと津門神社へ行く道があります。
鳥居が二つあり、手前の鳥居は明神型鳥居でコンクリート製、大正14年のものです。
この奥にもう一つの鳥居があり、その鳥居は両部型鳥居で檜製です。
津門神社
坂道を上り津門神社へ到着。波子という場所は中世の頃に尼子氏から日御碕への寄進状もあり、日御碕神社との関係は深いものがあります。
ゴール
津門神社を下りて、国道9号を浜田市方面進みスタート地点の石見海浜公園駐車場に戻りました。
スタートした時の写真と似ているのは偶然です。
今回は暑かったですが、海岸沿いは風もあって歩きやすかったです。約8,000歩でした。皆さんも熱中症には気を付けましょう。
諸説ありますが、波子の名前の由来の一つに土師氏(はじし)との関係があります。近くの遺跡からは縄文土器や土師器などの出土もあります。昔から焼き物を作るのに適していた場所として、重要な場所になっていたのかもしれません。
目指せ1万歩!