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島根県立自然公園「観音滝」 日本の貴重なコケの森認定記念講演を開催しました
日本の貴重なコケの森認定記念講演
江津市にある島根県立自然公園「観音滝」が希少なコケの生息と美しい景観が評価され、全国では32か所目、島根県では初めての日本蘚苔類学会の「日本の貴重なコケの森」に令和6年9月7日に認定されました。
令和6年11月22日には市内外から苔生産者や関係者など約25名が参加する中、学会の広島大大学院統合生命科学研究科山口富美夫教授が江津市役所を訪れ認定証を授与されました。
広島大学大学院統合生命科学研究科 基礎生物学プログラムの山口富美夫教授による記念講演「コケ植物の世界」や、学会員の岡山コケの会関西支部道盛正樹氏より、平成27年に始まった苔栽培や自然保護への取り組みなど認定に至るまでの経緯を話され、官民による連携ができていることを評価されました。
現地観察会
また、翌日23日には島根県立自然公園観音滝(桜江町鹿賀)へ移動し、苔の現地観察会を実施しました。参加者はルーペを片手に苔を観察したり、講師による苔の説明を熱心に聞いていました。
観音滝への遊歩道には環境省が準絶滅危惧種に定めるヒロハシノブイトゴケやコキジノオゴケ、カビゴケなどが生育しています。
この認定により苔への関心が高まり、貴重なコケを保護する大切さを改めて意識し守る機運を高まることを願います。
江津にはいきいきとした美しい苔が自生しています。ぜひお越しになって、その魅力に触れてみてください。
日本の貴重なコケの森とは・・(日本蘚苔類学会HPより引用)
日本は、世界でも有数のコケ(蘚苔類)の豊かな国です。世界のコケの1割、1900種を超えるコケが生育しています。コケの生育環境を守るためには、その環境に影響を与えるエリア全体の自然環境を守る必要があります。貴重な種や多くの種をはぐくむエリア全体を私たちは「コケの森」と呼ぶことにし、その中でも、とりわけ貴重で重要な場所を「日本の貴重なコケの森」として選定することにしました。
日本蘚苔類学会ホームページ<外部リンク>
問い合わせ先
江津市農林水産課農業振興係
Tel:0855-52-7493
Fax:0855-52-1365
担当: 湯浅・三浦