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クマの生態と被害防止
クマの被害に遭わないために
クマの人身被害を防止するためには、まずクマと出会わない、クマを寄せつけないことが大事です。
そのためには、まずクマの生態を把握することが重要です。
最近は、人を恐れない「里グマ」の出現や、木の実の不作が原因で起こる人身被害が増えています。
万が一の場合を想定し、積極的な被害防止対策が必要です。
クマ(ツキノワグマ)の生態を知る
体長
100~150cm
体重
40~130kg
臭覚
非常に優れている(犬と同レベル)
聴覚
優れている(高音に敏感)
性格
基本はおとなしいが、子連れの親グマは強暴
知能
学習能力が非常に高い
特技
木登りや水泳、足も速い(100mは7秒程度で走ります)
食べ物
ハチミツ、ドングリ、山菜(タケノコ、キイチゴ、山ブドウなど)、昆虫、サワガニ、果物(柿など)
習性
背を向けて走るものがいると、反射的に追いかける
1年間の活動サイクル
4月~5月
冬眠から目覚め、山菜を食べることが多い。
6月~9月
その時期に旬を迎えるキノコや木の実、果物を積極的に食べる。キャンプ地や水辺、食料が足りない場合、民家の方まで降りてくる可能性もある。
10月
冬眠に備えて餌を蓄える。
11月~12月
冬眠
1月
出産
クマに出会わないために
クマはおとなしい性格のため、脅かさなければクマの方から逃げることが多いです。
1人では行動しない
クマが出そうな場所では、なるべく2人以上で行動してください。
危険を察知する早さも1人とは違いますし、万が一のときに助けを呼んでもらうこともできます。
音を出して場所を教える
クマの聴覚はとても優れており、高い音に敏感です。
クマ鈴やラジオなどの音の鳴るものを身に着け、人が近くにいることをクマに教えましょう。
クマの活動時間の移動を避ける
早朝や夕暮れ時が、クマの主な活動時間です。その時間帯での出没地域での活動はなるべく避けてください。
人の食べ物の味を覚えさせない
クマは知能が高く、一度人のものを食べると、食べた場所、時間、時期を記憶し、再び現れるようになります。
それを防ぐためにも、クマに人の食べ物の味を覚えさせないようにする必要があります。
残飯や生ゴミ
家庭で出た残飯や生ゴミなどは、放置したり畑に埋めたりしてはいけません。埋めていたとしても、鋭い嗅覚でクマや他の動物が掘り起こしてしまいます。ゴミの処理は、各家庭で責任をもって処理をお願いします。
キャンプや登山、魚釣りで出たゴミ
キャンプなど屋外でのレジャーで出たゴミは、必ず全部持ち帰ってください。
果物の栽培を行っている場合
電気防護柵等でクマの侵入を防いでください。また、クマの出没形跡の確認も同時に行ってください。
クマの痕跡を見つけたときは連絡を!
次のような痕跡を発見した場合は、農林水産課までご連絡をお願いします。
また、レジャーなどをしているときに痕跡を見つけた場合、近くにクマが潜んでいる可能性が高いです。
すぐに移動してください。
田んぼを歩いた痕跡
木についたクマの爪痕
木を折った痕跡
道路を横断した痕跡
クマのフン
遭遇してしまった場合
クマに遭遇してしまった場合の対処法のページをご確認ください。(新しいウィンドウで開きます)