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ダンボールコンポスト始めませんか?
ダンボールコンポストで生ごみの量を大きく減らせます
江津市内から出される可燃ごみの量は、平成29年度で5,870トンでした。そのうち約半分が水分です。
ごみの減量には水分を多く含んだ生ごみを減らすことが効果的です。
ダンボールコンポストを使用すると、家庭から出る生ごみの量を大きく減らせます。
一人ひとりがごみ減量の意識をもって、ごみ減量の取り組みにご協力をお願いします。
ダンボールコンポストとは
ダンボールコンポストとは、生ごみをダンボールの処理容器で堆肥に変える装置です。家庭から出る生ごみをピートモスなどの基材の入ったダンボールの中に入れると、微生物が生ごみを分解して堆肥にします。
できた堆肥は家庭菜園などで使えます。庭のない集合住宅でも屋内で使用が可能であり、電気を使わず安価で手軽に取り組むことができます。
ダンボールコンポストのメリット
- ごみが減る
- 電気を使わない
- 材料費が安い
- 悪臭をへらす
- 庭がなくても、屋内やベランダでできる
- できた堆肥を使用できる
ダンボールコンポストの作り方
用意するもの
- ダンボール箱(大きさは縦・横・高さそれぞれ35cm程度、断面が二重構造が望ましい。丈夫な箱を選びましょう。)
- ダンボール板(ダンボール箱の底面に入れます)
- ピートモス(15ℓ)
- もみ殻くん炭(10ℓ) (ピートモスともみ殻くん炭は3対2の割合で使用する)
- コンポストキャップ(虫よけカバー)
- ガムテープ
- ダンボールコンポストを置く台、かご
ダンボール箱(断面は二重構造が望ましい)
ダンボール板
もみ殻くん炭、ピートモス
コンポストキャップ(虫よけカバー)
ガムテープ
台(写真は一例です)
作り方(ダンボール42.5cm×30cm×32.5cmの場合)
ダンボールを組み立てる。
4ヵ所(下図)をガムテープで目張りする。
底に中敷き用のダンボールを入れる(水分による劣化のための補強)。
ダンボールにピートモス(15ℓ)、もみ殻くん炭(10ℓ)を入れてよくかき混ぜる。
ダンボールを台またはかごの上に乗せ(通気性の確保)、コンポストキャップをかぶせる。
コンポストキャップの作り方
要らなくなったTシャツ(Lサイズ)でカバーを作る
- Tシャツ(伸縮性のある服など)の胸より下部分を一直線に縫います。
- 縫った部分の上をハサミで切り、袋状になった下部分をコンポストキャップとして使います。
使用するとこんな感じ
バスタオルなどでカバーを作る
バスタオルをダンボールにかぶせ、取れないようにヒモ・ゴムなどで結ぶ。
ダンボールコンポストの管理方法
設置場所
- 雨がかからず、風通しのよいところ。
- 温度が15度以上になる場所。
- 底からも箱の中に空気が流通するように網目状の台(ビール瓶ケースなど)の上に置く(板の上やコンクリートの上に直接置かない)。壁からもある程度離して置く。
台などに置く
使い方
(1)生ごみを入れて(1日に500g~1,000g程度)、よく混ぜる。
(2)コンポストキャップをかぶせる。
(3)上記の(1)~(2)をくり返す。
(4)使用(生ごみを投入できる)期間の目安は約3ヶ月です。
生ごみの投入をやめて、1ヶ月間熟成させる(1週間に1回程度混ぜる)。
(5)肥料として使う。
アドバイス
- 生ごみを入れるたびによくかき混ぜましょう。
- 投入しない方が良いもの……トウモロコシの皮や芯、ぶどうや梅干しの種、鶏がらや肉の骨、シジミやアサリなどの貝殻、玉ねぎの外皮(茶色い皮)
- 温度を上げるには、油かす、米ぬか、糖分を加えましょう。
ダンボールコンポスト Q & A
Q.1 悪臭が発生しました。
A.1
悪臭の原因は、生ごみの量が多すぎて水分過多になっているか、生魚、肉類などの投入量が多く、アンモニアの発生が考えられますが、ほとんどは撹拌不足からくるものです。対策として、一時的に生ごみの投入を中止して、底からよく混ぜるなどして分解促進をはかりましょう。1日~2日すればおさまります。
Q.2 うじ虫が発生しました。
A.2
微生物が好きな糖質のものを投入し温度の上昇をはかりましょう。60度近くが理想的です。それでもだめな場合はビニール袋に全部移し、袋の中の空気を抜いて天日干ししてください。日差しが強い日であれば1日でうじ虫は死滅します。ビニール袋に入れて数日間放置すると、酸素不足で嫌気性の菌が働き悪臭が出ますので注意してください。
Q.3 生魚の内臓や骨を入れてもいいですか?
A.3
大丈夫です。カロリーが高いのと、内臓自身に分解酵素があるため分解が活発になります。臭いが少し強くなるのは、タンパク質が分解するときにアンモニアが発生するためです。
Q.4 塩分が多い食べ物を入れてもいいですか?
A.4
私たちが食べている程度の濃度であれば気にしなくて大丈夫です。濃度が高い場合は塩抜きして入れる方がいいでしょう。煮物の残りなどは1回水洗いをして投入することをお勧めします。
Q.5 廃食油(てんぷら油など)を入れてもいいですか?
A.5
少量であればそのまま入れても大丈夫です。分解が活発になり高温になるので虫が発生したときなどや、冬場の気温が低く分解が遅い場合にはおすすめです。
Q.6 生ごみを入れるときに注意する点はありますか?
A.6
繊維質のもの(野菜類)や硬いものは小さくして入れる方が、分解が早く、混ぜるのも楽になります。
Q.7 旅行などで留守をすることがあるのですが?
A.7
大丈夫です。旅行などに出かける場合は2、3日前に投入をやめて、分解を進めておくことをお勧めします。乾燥が早いため未分解のまま乾燥する場合がありますが、再開後、よく撹拌すれば大丈夫です。放置している間にダニのえさになることもありますが、再開した後に堆肥の中の温度が上がれば問題ありません。
Q.8 分解が遅すぎるようなのですが?
A.8
水分不足かカロリー不足です。ダンボールでの堆肥づくりの場合、水分不足での相談件数が一番多いようです。米のとぎ汁などで水分補給しましょう。野菜中心の生ごみの場合は、カロリー不足でなかなか温度が上がりにくいです。時々ひとにぎりの米ぬかや、糖質のものなどを投入するといいです。
Q.9 出来上がった堆肥の使用について
A.9
約3ヵ月で生ごみの投入を終了し、その後1ヵ月ほど熟成期間を置くと堆肥として使用できる状態になります。畑・花壇には坪当たり約4kg、鉢やプランターには20%程度混ぜて使ってください。
ダンボールコンポスト マニュアル
江津市 ダンボールコンポスト マニュアル [PDFファイル:711KB]
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皆さんもぜひ挑戦してみてください。