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ノロウイルスによる食中毒に気を付けましょう
冬は特にノロウイルスによる食中毒に注意しましょう!
感染性胃腸炎の患者発生は、例年12月の中旬ごろにピークとなる傾向があります。この時期に発生する感染性胃腸炎のうち、特に集団発生の多くは、ノロウイルスによるものであると言われています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎が急増するこれからの時期に備え、石けんと流水による手洗いの徹底を基本とした感染対策をしましょう。
冬は特にご注意!ノロウイルスによる食中毒 [PDFファイル:477KB]
ノロウイルスによる胃腸炎の症状
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、ヒトの腸管で増殖します。
感染から1~2日で発症します。主な症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱です。
感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともあります。
主な感染経路
- ノロウイルス患者のふん便や吐物及びそれらを処理した人の手などを介しての二次感染
- ノロウイルスを取り込んだ二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べたことによる感染
- 調理従事者がノロウイルスに感染しており、それを介して食品を食べたことによる感染
- 家庭や共同生活施設内など、人と接触する機会が多い場所での飛沫感染など、直接感染する場合
感染を広げないために
食品・食材はしっかり加熱
カキやシジミ、ハマグリなどの二枚貝はノロウイルスを内蔵にためこんでいる可能性があります。感染が流行する時期は、生食をしないで十分に加熱してから食べましょう。
食品の中心部を、85~90℃で90秒以上加熱すれば感染性がなくなるとされています。
調理器具などの消毒
まな板や包丁などの調理器具等を適宜消毒することも有効な感染予防対策になります。
特に二枚貝を調理した場合は、使用後忘れずに調理器具を消毒するようにしましょう。
消毒は、85℃以上の熱湯で1分間以上熱湯消毒を行うか、次亜塩素酸ナトリウムが含まれた市販の漂白剤による消毒が有効です。
嘔吐物などの処理
家族などが感染性胃腸炎の症状により下痢や嘔吐をした場合は、便や吐しゃ物、おむつなどの適正な処理が重要です。
ノロウイルスは乾燥すると空気中に漂い、口から感染することがあります。すみやかに処理し、二次感染を防止しましょう。
処理する際には、
- 使い捨てのマスク、手袋を着用する
- 便や吐しゃ物は、ペーパータオルなどで拭い、ビニール袋に入れて密閉してから処分する
- 次亜塩素酸ナトリウムが含まれた市販の漂白剤で消毒をする
- 処理がすべて終わったら、丁寧に手を洗う
ノロウイルス患者が触れた箇所にもウイルスが残っている可能性があります。ドアノブやトイレの便座、蛇口、手すりなどにも次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤で消毒液を作り、ペーパータオルなどで消毒することが効果的です。(金属部分は腐食させる作用があるので、消毒後は水拭きをしてください)
手洗いが大事!!
トイレの後、調理するとき、食事の前後などこまめに手を洗いましょう。
洗うときには、指先、指の間、爪の間をはじめ、手首や手の甲までしっかり洗うことが大切です。
関連リンク
- 感染性胃腸炎(特にノロウィルス)について<外部リンク>〈外部リンク:厚生労働省〉
- 正しい手洗いとマスクの付け方〈江津市ホームページ〉