本文
令和6年第4回江津市議会定例会の開会にあたり、諸議案の提案理由および当面の市政運営に対する私の基本的な考えを申し述べさせていただきます。
はじめに、定住促進空き家活用事業及び地域商業活性化支援事業についてです。
第2期江津市版総合戦略の基本目標に掲げ、令和3年度から観光庁の事業を導入して再生に取り組んでいる有福温泉活性化の推進に関しては、地域や事業者の皆さまの多大なるご尽力により、往事の賑わいを取り戻しつつあります。
更なる賑わい創出を図るため、有福温泉地域のまちづくり協議会と連携し、本地域の空き家を活用した事業を実施するための予算を今回計上しています。
本事業の実施によって、地域に移住者を迎え入れ、また、温泉街に飲食店を増やすことでさらなる活性化につながるものと思っております。
次に、都市下水路管理費についてです。
令和3年8月の洪水では、渡津地区10号都市下水路沿川の一部家屋の浸水被害が発生しました。
このような洪水による被害の低減を図るため、令和3年8月の渡津地区の降雨状況や江の川本川の水位などを踏まえた解析結果に基づき、遠隔始動による排水ポンプを導入します。
これにより、沿川住民の皆さまの安全・安心な暮らしに繋がるものと考えています。今後も、抜本的な対策を実現するよう、国土交通省を始めとした関係機関に引き続き働きかけて参ります。
次に、西部統合小学校建設事業についてです。
現在、統合校舎等の基本設計業務を行っているところですが、来年度以降に予定していた実施設計業務や旧津宮幼稚園の解体設計業務、周辺の補償調査など、今できることを前倒しで実施するための予算を計上しています。
この小学校建設には多額の事業費を見込んでおりますが、できる限り効果的で効率的な事業の推進に努め、子どもたちの新しい学びの場を目標とする令和11年度末に完成できるよう、引き続き取り組んでまいります。
次に12月補正予算についてです。
本定例会に提案している予算議案につきましては、先に述べましたものを中心に計上しています。
補正額は5億9,100万円余で、予算総額が188億1,972万2,000円となります。
以上、令和6年第4回江津市議会定例会における主な事業について述べさせていただきました。
さて、師走を迎え、令和6年も間もなく幕を下ろそうとしています。
本年は、幸いにも市民生活を脅かすような規模の災害は発生しませんでしたが、例年以上に厳しい猛暑が続き、11月に入っても20度を超える気温が続くなど、過去に例の無い気候であったことはご承知のとおりです。本市は、地球環境保護に向けた脱炭素の取組みを進めていますが、この夏は、このような対策の必要性をひしひしと感じさせられました。
また、本年度は、合併から20周年、市制施行70周年という記念すべき節目の年でもありました。
10月1日に挙行いたしました記念式典には、多くの市民、関係者の皆さまにご来場いただきました。これまでの歩みを振り返りつつ、未来に向けて新たな一歩を踏み出す機会となったのではと感じるとともに、今後への思いを新たにしたところです。
アクセシビリティのため、一部の表現を変更して掲載しています。