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令和7年第2回議会定例会における所信

掲載日:2025年6月10日更新
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令和7年第2回市議会定例会における所信(市長提出議案説明より抜粋)

まずもって、すでに報道されておりますように、5月31日、本市職員が酒気帯び運転による物損事故を起こしてしまいました。

市政に対する市民の皆さまの信頼を大きく損なうことになりましたことを、深くお詫び申し上げます。

 

改めて、全職員に対して飲酒運転の根絶を強く指導し、再発防止を徹底するとともに、信頼回復に向けて、服務規律の確保と綱紀粛正の徹底を図ってまいります。

 

それでは、令和7年第2回江津市議会定例会の開会にあたり、諸議案の提案に先立ちまして、当面の市政運営に対する私の基本的な考え方を申し述べさせていただきます。

 

先ほど伝達がありましたが、藤間議長、鍛治副議長におかれては、市政発展のため長年の議員活動並びに円滑な議会運営にご尽力された功績が認められ、全国及び中国市議会議長会より表彰を受けられました。このことに対し、心よりお喜びを申し上げますとともに、ますますの御活躍をご祈念申し上げます。

 

それでは、当面の市政運営について、主なものをご説明いたします。

 

出水期の防災対策について

まず初めに、防災対策についてです。

本市を代表する地域資源の一つに「江の川」がありますが、豊かな恵みをもたらす一方で、たびたび水災害をもたらす一面があります。近いところでは、平成30年、令和2年、令和3年に江の川沿川で大きな災害に見舞われたことは記憶に新しいと思います。

現在、抜本的な対策として、築堤、かさ上げ、集団移転などを、国県と連携しながら進めています。

これらの事業については、一朝一夕になるものではなく、事業の完了までにはまだまだ相当な期間が見込まれています。

完了までの間の災害に備えるため、小規模の内水排除用に可搬式の排水ポンプを各地域に整備し、島根県から桜江地域への大型排水ポンプ車1台の配備に加えて、本市としては防災資機材庫、防災拠点施設などの整備のほか、防災備蓄品の拡充を図るなどハード対策を進めてまいりました。

しかし、近年の激甚化する災害には、ハード対策だけでは完全な対応が困難であるということはご承知のとおりです。

本市では、全地域に自主防災組織が設立されていますが、それぞれ災害の態様が異なり、防災意識や取り組みには地域性があります。このため、各地域に応じた避難計画の策定、防災学習、避難訓練などへのきめ細かな支援を行い、より一層の地域防災力の向上に取り組み、ハード、ソフト両面から防災・減災対策の強化充実を図ってまいります。

幸いにして私が市長に就任してからの1年は大きな災害が発生していません。だからこそ、「安に居て危うきを思う」という故事のとおり、油断することなく、本格的な出水期を前に一層気を引き締め、災害に備えてまいります。

 

第6次江津市総合振興計画後期基本計画について

次に、第6次江津市総合振興計画後期基本計画についてです。

第6次江津市総合振興計画は、令和2年度から令和11年度までの10年間を対象期間としています。

今年度から後期5年間が始まることを受け、総合振興計画第2部の基本計画を中心として内容の修正、見直し等を進めてきました。

基本的には、これまでの各分野での取組み状況と現在の社会情勢に鑑み、各種事業等の見直しや差し替えを行いつつローリングを実施したものです。また、ウェルビーイングを計画推進の指標に設定して実施したアンケート結果、それを受けて設定した分野を横断するテーマの提示も行っています。

総合振興計画の第4部には第2期江津市版総合戦略が令和6年3月で終了したため、次期となる第3期江津市版総合戦略が令和7年4月よりスタートしました。

第3期江津市版総合戦略の策定時においては、人口ビジョンの見直しを行い、2050年の目標として、本市人口を15,000人程度に保つことと設定しているため、後期計画にもこの数値を反映しています。

第6次江津市総合振興計画の後期期間においては、この計画を基本として、人口減少社会にあっても、キラリと光るまちを引き続きめざし、より良い行政サービスの提供や事業展開を図ってまいりたいと考えています。

 

生活交通バス事業について

次に、生活交通バス事業についてです。

本市東部地区においてAIオンデマンド交通システムは、交通空白地域が生じる地域住民の交通手段を確保するとともに、公共交通の利用促進を図ることを目的に、昨年の12月から本年2月までの3か月間導入し、実証実験を行いました。利用状況やアンケート結果から、ほとんどの利用者が本事業の本格運行を望まれていることを確認しています。

このため、5月19日に開催された江津市地域公共交通会議において、全会一致で本事業の本格運行についての承認を得たところです。本議会では、このシステムの本格運行に向けた条例の提案、関連する経費の補正予算を計上しています。

本事業の本格運行ができるだけ早く実現できるよう、引き続き所要の手続きを進めてまいります。

 

令和7年度補正予算の概要について

次に6月補正予算についてです。

本定例会に提案する予算議案につきましては、AIオンデマンド交通システムに関するものもそうですが、仮称西部統合小学校建設事業に関連する事業なども計上しています。

補正総額は2億5,000万円余で、具体的には、仮称西部統合小学校建設に伴う津宮放課後児童クラブの解体工事費、その工事期間中の仮移転にかかる経費、そして、解体設計の際にアスベスト材が確認されたことによる市が保有する施設を再調査するために必要な経費などを計上しています。

また、急激な少子化を考慮し、子どもたちにとってよりよい教育環境の充実に向けた学校再編に関する計画を策定するために必要な経費なども計上しています。

以上、令和7年第2回江津市議会定例会における主な事業や課題について述べさせていただきました。

終わりに

最後になりますが、江津市広報番組「GO▶GOTSU!かわらばん調査隊」のご紹介です。

本市と石見ケーブルビジョン株式会社は、江津市の様々な取り組みを紹介する新番組「GO▶GOTSU!かわらばん調査隊」の放送を5月9日から開始しました。石見ケーブルビジョン公式Youtubeチャンネルでも配信を行っており、スマートフォンやタブレットなどで全国の皆さんにご視聴いただけます。この番組には、吉本新喜劇で活躍する江津市出身の咲方響さんにもご出演いただいています。江津市の広報紙「かわらばん」の情報と、その情報を担当する職員を紹介する内容となっています。ぜひご覧ください。

 

私が市長に就任してから7月で丸3年を迎えます。

本当に目の前の課題に日々向き合う中であっという間に過ぎ去った3年間だったと思います。

これまで様々な事業や施策を行っておりますが、これも市民の皆さま、そして藤間議長、鍛治副議長をはじめとする江津市議会の皆さま、そして、優秀で明るい職員に支えられた3年間であったと思っています。心から感謝を申し上げたいと思います。

今後も引き続き挑戦することを忘れずに、市政発展のために皆さまと共にしっかり頑張ってまいりたいと思います。

私は、「江津のひとをもっと笑顔に」「江津のまちをもっと豊かに」「江津のしごとをもっと魅力的に」という3つの公約を掲げてまいりました。これらの公約を達成し、「小さくとも“一層” キラリと光るまち ごうつ」を実現させることが私の使命であります。そのため、これからも全力を挙げて市政運営に取り組んでまいる所存です。

 

備考

アクセシビリティのため、一部の表現を変更して掲載しています。