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令和4年第5回議会定例会における所信

掲載日:2022年12月2日更新
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令和4年第5回市議会定例会における所信(市長提出議案説明より抜粋)

令和4年第5回江津市議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、約3年間、多くの方々が不自由な生活を強いられておりましたが、次第に以前の生活を想起させられる光景も増えてきました。
今年は3年ぶりに行動制限のない秋を迎え、多くの市民の方々が、「桜江いきいき祭り」、「ごうつ秋祭り」など、各地で行われるイベントに足を運ばれたものと存じます。
市民の皆さまにおかれましては、安全、安心な日常生活を送るためにも、引き続き、感染拡大の防止にご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

新型コロナウイルスのワクチン接種の状況について

それでは、はじめに、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について申し上げます。

本市では、8月の第7波のピークを過ぎて、9月からは感染者が減少していますが、依然として1か月約300人台の陽性者の規模で推移しています。
現在は10月からオミクロン株対応2価ワクチンと5歳から11歳の3回目の小児ワクチン接種を実施しており、11月からは、生後6カ月から4歳の乳幼児へのワクチン接種を行っています。
オミクロン株対応2価ワクチンの対象は、2回目までの接種が完了している人で、11月27日時点の接種率は、どの年代においても県平均を上まわっています。
第8波においても、引き続き基本的な感染症防止対策に取り組むとともに、接種の促進に努めてまいります。
また、新型コロナウイルスワクチン接種は、国の実施要領では令和5年3月末までとなっており、希望される人が接種できるよう、医療機関の協力を得ながら実施してまいります。

江の川治水の進みぐあいについて

続いて、江の川治水の進み具合について申し上げます。

先日11月25日に、松川町長良地区の要望書手交式を行い、緊急対策特定区間の整備方針が決定されました。また、長良地区および川平町田野地区においては、防災集団移転促進事業の検討を開始しました。
特に、長良地区においては、移転候補地の選定も行われており、今後の早期移転を目指し、関係機関との調整を図っています。
一方、田野地区においては、ハード整備も含めた複合的な対策方針となっており、事業化へ向けた調整を進めているところです。
また、本市で取り組む防災集団移転促進事業は、事前防災のための生活再建を含めた移転事業であることから、地方および住民負担の軽減について、先日11月17日に国土交通大臣および国土交通省水管理・国土保全局長に対し、島根県知事と要望を行ってきました。
その際、国土交通大臣から、令和5年度予算の概算要求に併せ、住民負担軽減のため補償上限額の引き上げについて検討する考えをお示しいただきました。
本市といたしましても、早期移転に向け、引き続き地域住民の方々との協議を継続するとともに、国土交通省および島根県とも連携を図りながら、事業を推進してまいります。

証明書コンビニ交付について

続いて、証明書コンビニ交付について申し上げます。

令和4年9月、本市は、次世代の自治体像「スマートシティ江津」を実現するため、「スマートシティ江津推進構想」を策定しました。
本構想に基づく、具体的な施策の一つとして、マイナンバーカードを利用した、各種証明書のコンビニ交付を推進することとしています。
コンビニ交付を利用することで、市役所まで出かけずとも、時間帯、日にちを問わず、最寄りのコンビニなどで証明書を取得できます。
また、市役所窓口の混雑軽減や、災害や感染症拡大時における証明サービスの継続性確保が図られます。
本市では、住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍証明書、戸籍附票の写しおよび所得課税証明書をコンビニなどで交付する予定です。現在、令和5年7月中の運用開始を目途にシステム構築を進めているところです。

物価高騰対策事業について

次に、物価高騰対策事業について申し上げます。本市は長引く物価高騰によって事業活動や、市民活動に停滞が生じないよう、3つの対策を今議会に提案しております。

1点目はごうつ地域応援券事業です。第2弾として、すでに全市民に配布した応援券は、市民および登録事業者の皆さまにご協力いただき、現在順調な利用状況となっています。
物価高騰が長期化する中、第3弾を早めに実施することで、市内経済の維持、活性化を図ってまいります
2点目としては、運輸業者に対する燃料費高騰緊急対策です。燃料費高騰による経営への影響が広がる中、特に運輸業ではコスト上昇に見合った価格転嫁が進んでいない状況が見られます。これまでは、バスやタクシーなどの旅客運送業者に対する支援策を講じてきたところですが、このたび、貨物運送業者への支援を追加することによって、市民生活および経済活動を支える市内運輸業者の事業継続を総合的に支援してまいります。
3点目として農業経営への影響を低減し、持続的な営農または経営を支援するため、飼料高騰対策として繁殖牛および肥育豚の飼料高騰分に対して、市内畜産農家に支援を行ってまいります。また、肥料高騰対策としても、肥料代上昇分に対して、化学肥料などの使用料低減の取り組みなどを行う市内販売農家に、国、県と合わせ支援をしてまいります。

ライスセンター再編整備事業について

次に、ライスセンター再編整備事業について申し上げます。

本市では、後地町と桜江町市山に米の乾燥調製を行うライスセンターを2施設所有しています。
両施設は、建設から20年以上が経過しているため、機械・施設には老朽化による故障や能力の低下が生じ、また、建設当初と比較して、農家の状況や生産規模なども大きく変わっている状況にあります。
こうしたなか、後地町にある江津市乾燥調製施設を本市の乾燥調製拠点に位置付けたうえで、機械の増強や施設の改修、米製品倉庫の新設を計画しています。
また、桜江町市山にある現在の桜江ライスセンターは、米の乾燥機能を廃止します。代わりに、桜江町小田に、新たな荷受場を整備し、拠点となる江津市乾燥調製施設との米の輸送体制を構築します。
なお、全体事業費や今後のスケジュールなどにつきましては、設計成果を基に、今後の議会で改めて提案をいたします。

国民スポーツ大会について

次に、2030年に島根県で開催予定の第84回国民スポーツ大会について申し上げます。

現在、今年度内の競技会場地の選定完了に向けて、準備が進められているところです。
本市におきましては、すでに選定済みの水球競技に加え、ラグビーフットボール競技を受け入れていくこととし、今月中旬に開催される予定の県準備委員会総会において、選定される見込みとなっております。
今後は、令和6年度に予定されている中央競技団体の視察対応をはじめ、準備体制を徐々に整えていき、2巡目となるスポーツの祭典に向け、準備に取り組んでまいります。

12月補正予算

最後に、予算議案については、一般会計ほか4件を提案しています。

まず、一般会計は、4億1,000万円余の補正額を計上しています。
内容については、物価高騰対策や燃料価格高騰の影響による対応など、先ほど申しました各種の支援を中心に編成しています。
また、ふるさとづくり寄付金については、当初の予測よりも大きく上回る寄付額が見込まれることから、関連する予算も増額することとしております。

終わりに

さて、いよいよ本年も残りあと約1カ月となりました。
冒頭申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の影響は依然として厳しい状況にあります。
コロナ禍を契機として、感染防止対策、デジタル技術活用など、行政に求められる役割は多様化したといえます。
激変する社会に取り残されることのないよう、何事にもチャレンジ精神をもって取り組み、「小さくとも一層キラリと光るまち江津」を体現するべく、私をはじめ職員一丸となって取り組んでいく所存です。​

備考

アクセシビリティのため、一部の表現を変更して掲載しています。