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ヒートショックに気をつけましょう

掲載日:2025年2月12日更新
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ヒートショックとは

 寒い季節になると注意が必要なのが「ヒートショック」です。

 人間の体は温度によって血管の状態が変わります。暖かい場所では血管が広がり、血圧が下がります。一方、寒い場所では血管が縮んで血圧が上がります。ヒートショックとは、このような血圧の急激な変化により、心臓や血管に負担がかかる状態のことをいいます。

 特に高齢者や心疾患をもつ人は、血圧の急激な変化に弱く、ヒートショックによって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。また、急に血圧が下がると失神や意識を失う危険性が増し、転倒するリスクも高まります。

 そのため、暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入る際には特に注意が必要です。

ヒートショック図

 

ヒートショックの症状

軽度

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 吐き気     など

重度

  • 呼吸困難
  • 胸の痛み
  • 頭痛
  • ろれつが回らない
  • 意識喪失        など    

起こりやすい状況

  • 入浴時
  • 冬場の部屋の移動
  • 水分摂取不足

 主にこれらが挙げられますが、ヒートショックが発生する場所のなかでも、浴槽の中でヒートショックが起こり意識を失うと、溺れてしまう危険性があります。

 令和5年の人口動態調査によると、「浴槽内での溺死及び溺水」の件数は8993人に上り、月別では冬に多く発生していることが分かります。転倒による事故も含まれていますが、冬場のお風呂では特に注意が必要です。

ヒートショックのグラフ             

ヒートショックが起きたら

 ヒートショックが起きていると思われる人を見つけたら、まずは呼びかけましょう。呼びかけに応じない、呼吸が弱い、意識はあっても頭痛や胸の痛み、体の力が入らないなどの症状がある場合は救急車を呼びましょう。

 

自分でできる対策を

・入浴前に脱衣所や浴室を暖める

・お風呂の湯温は41度、湯につかる時間は10分までを目安に

・浴槽から急に立ち上がらない

・食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は避ける

・入浴する前に同居する家族にひと声かける

・家族は入浴中の動向に注意する

・入浴前後に水分をしっかり摂る

・寒いところに移動するときは一枚上着を羽織る