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「主体的・対話的で深い学び」
2学期は、生徒が普段学んでいることを生かして活動する学校行事がたくさんあります。中でも、以下に紹介する活動は、各学年の総合的な学習の時間と深く関連し、探究的な学びの学習過程の一部となっている活動のひとつです。「探究的な学び」とは、生徒の「生きる力」を育むためにめざしている「主体的・対話的で深い学び」を実現するために必要な学習の過程です。
「主体的な学び」とは、学習者として自らの学びをコントロールできることです。自分ごとの課題を、自分の力で解決し、その過程と成果を自覚することでできるようになります。「対話的な学び」とは、異なる多様な他者との学び合いを重視し、学習の過程を質的に高めて他者と力を合わせて問題を解決したり、協働によってアイデアの創造をすることです。また、「深い学び」とは、習得・活用・探究という学びの過程の中で、知識を相互に関連付けてより深く理解したり情報を精査して考えを形成したり、問題を見出して解決策を考えたり、思いや考えをもとに創造したりすることです。
さらに、私たちは、「個別最適な学びと協働的な学び」をめざすことで、「主体的・対話的で深い学び」を一体的に補うするよう取組を進めています。
それでは、いかにそれぞれの活動を簡単に紹介します。
第1学年「現場見学・ぐるっと江津」~地域課題に向き合う大人との出会い~
10月16日(水曜日)に「地域課題に向き合う方の働く場を見学することで「働くこと」について考えを深めるとともに、探究課題設定のヒントを得る。」「住み慣れた地域をめぐることで、ふるさとの良さを再認識する。」を目的に、「播磨屋林業株式会社」「NAOFARM」「波子駅」「江津ウィンドパワー株式会社」「有福温泉」「イーグルハイキャスト株式会社」を訪問し、仕事概要・その仕事が地域(江津)や社会のどんな課題解決につながるか・今後の展望・その仕事に就かれたきっかけ・江津で事業を営まれている経緯・仕事上での人との関わり・江津の魅力・今の仕事のやりがい・好きな部分・苦労・今後やってみたいこと・お仕事上必要なスキル、資格など、地域の課題に向き合っていらっしゃる企業様等のお話を聴き江津市がもつ課題を解決する手がかりを探りました。
第2学年「修学旅行」
10月16日(水曜日)~18日(金曜日)の間、「近畿地方の歴史・文化・産業等にふれることで、教科の学習の理解や郷土に対する思いを深める。」「集団行動を通して、自主性・主体性を養うとともに、自他の役割をよく認識し、連帯感や協調性を養う。」「仲間や教師との関わりの中で友情や信頼関係を深め、充実した楽しい思い出をつくる。」を目標に京阪神への修学旅行に行ってきました。
江津市以外の都市を知ることで、江津市の理解を更に深めたり、課題を発見したりすることを期待し、大阪市内では、読売新聞社や日本銀行への訪問、京都府では、京都の歴史や文化に触れる自主研修を行いました。1年時の社会など教科等で学んだことを生かしたり、再確認したりしながら充実した時間を過ごしました。
第3学年「職場体験」
10月16日(水曜日)~18日(金曜日)の間、江津市や江津市教育委員会、てごねっと石見さんのご協力のもと、職場体験学習を行いました。
「江津の「ひと・もの・こと」を活かした学習活動を通してふるさとの愛着と誇りを育むとともに、今の学びと未来の生活のつながりを常に意識して自立することを目指す。」「地元企業を知り、働くことを考え、自分の将来を描く学習活動としての職場体験活動に取り組む。」を目標に、自分の将来や江津の未来をテーマとした探究的な学習の集大成となる活動です。
実際に体験することで、自分で考えていたこととの違いに気づき、新たな課題が生まれたり、理解を深めたりすることができたと思います。
自分の人生やふるさとを課題を見出し、探究し続けてほしいと思います。