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「誰もが支えあい、安心して暮らせる活力ある地域づくり」
地域住民が相互に協力し、少子高齢化による地域のさまざまな課題に対処することを目的として、上記の基本理念を掲げます。
※括弧書きは、昭和25年国勢調査ピーク時の人口
桜江町は、平安時代には邑智郡五郷のひとつで桜井郷に属していました。
明治22年に市町村制実施により藩政時代の小村から、長谷村、市山村、川戸村、谷住郷村、川越村の五か村が誕生し、初めて地方行政への第一歩を踏み出しました。
昭和29年(1954)年4月1日、市町村合併促進法によってこの五カ村が合併。昭和31(1956)年1月1日をもって町制を布き、桜井郷の「桜」と江の川の「江」を組み合わせて、現在の桜江町が発足しました。
その後、平成の大合併により平成16年(2004)10月江津市と合併しました。
川戸地域は、桜江町の中核として位置付けられており、桜江町役場(桜江町コミュニティセンター)が設置されました。
合併後は、江津市役所桜江支所として現代に至っています。
庁舎をはじめ、JA桜江支店、商工会、JR川戸駅、Aコープなど行政・金融・交通・商業等の関連施設が存在する川戸地区は桜江町の中心的役割を果たしています。
川戸の歴史は水との戦いの歴史でもあります。
記録によると、明治6年に大洪水に見舞われ、町制が布かれて後も昭和33年、38年、40年、47年、55年、58年、60年、63年と 度重なる水の被害を受けています。
中でも、昭和47年7月の豪雨災害は川戸の町に壊滅的な被害を及ぼし、当時69億円(町予算4.3億円)という膨大な被害額を計上しました。
破壊された町の復興は、全国的にも珍しい「嵩上工法」が採られ、居住区画・公共用地の確保・道路の拡幅など住民と行政が一体となって話し合い、川戸の新しい町づくりが行われました。
また、伝統芸能の神楽が川戸地区では若連中、小田地区では大元会により伝承されており、両地区とも7年に1回行われる大元神楽を伝承しています。
川戸地区では、子ども神楽も行われており伝統芸能の継承も着実に行われています。
神楽の囃しての育成に、えびや商店の船津重信氏の貢献を忘れてはなりません。
船津重信氏の指導により、「横笛ヒーロー」の名称で地域の大人から子供まで自分の横笛を持ち、一人前の囃してとして多くの人材が輩出されました。
地域内には、市立の桜江中学校・桜江小学校・さくらえ保育園等の教育施設があり、さらに教育文化財団「海洋センター」を有しています。
また、文化施設として平成7年に開館された今井美術館があり、平成12年より毎年「院展」が開催されています。
桜江町は、従来から介護・高齢者福祉に重点を置いており、長谷の特別養護老人ホーム陽光苑と同グープの訪問看護ステーション・在宅介護支援センター桜寿園が小田地区に存在し、デーサービス・介護ヘルパーの派遣・ショートスティなど福祉事業の拠点となっています。
また、有料老人ホーム「さくらが丘」、介護施設「小田の家ほのか」の2施設が小田地区にあり、町外・市外からの利用者も多く雇用の大きな受け皿となっています。
三江線川戸駅があり、駅舎はレトロな雰囲気をもっています。
地域のシンボル・心の拠り所としてさまざまに有効活用ができます。
現在、毎月第2・4木曜日に「サロンこしかけ」が開かれています。
特産品の桜江牛蒡、里芋、ずいきの生産地です。
小田地区には農事組合法人「小田営農組合」があり、集落営農により高齢化少子化を補っています。
(水稲・飼料稲・大豆・枝豆・白ネギ・茄子・キャベツなど)
郷土芸能の「神楽」はゆっくりと舞う6調子神楽で、小田地区は大元会・川戸地区は若連中により伝承されています。
秋の例大祭には県内外からの愛好家が訪れます。
川戸地区では、子ども神楽も行われており伝統芸能の継承もなされています。
国指定重要無形民俗文化財の「大元神楽」が、川戸、小田両地区において7年に1回開催されています。
中国太郎と称される「江の川」は、水量豊かで夏の漁期には県外から鮎を求めて太公望が訪れます。
5月5日に行われる「水神祭」は、神事、神輿町内巡幸などがにぎやかに行われます。
高齢者福祉施設が地域内に3施設あります。
川戸地区では「妙見さん」「お地蔵さん」「弘法さん」など地域にかかわりのある神仏の祀りが営々と受け継がれています。
文化施設として私財を投じて建設された「今井美術館」が平成7年に開館され、常設展に併せ平成12年より毎年「院展」が開催されています。
地元の小・中学生を招待されるなど地域の文化意識の高揚に大いに貢献しています。