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令和3年第3回議会定例会における所信

掲載日:2021年6月9日更新
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令和3年第3回市議会定例会における所信(市長提出議案説明より抜粋)

令和3年第3回江津市議会定例会が開会されるにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

新型コロナウイルスのワクチン接種の状況について

はじめに、新型コロナウイルスのワクチン接種状況についてご報告します。

5月29日、本市において初めてのコロナ感染が確認されました。このことを受け、より一層の緊張感をもって感染拡大の防止に向けて取り組んでいるところです。

そうしたなか、感染対策の中心となるワクチンの接種については、本年3月に医療従事者から接種を開始し、65歳以上の高齢者を対象とするワクチン接種では、4月19日から高齢者施設の入所者を、5月7日から一般の高齢者を対象に、市内の全医療機関において個別接種を開始しています。

医療従事者及び高齢者施設に入所する65歳以上の方々への接種は、すでに完了いたしました。

65歳以上の一般の高齢者の皆さんについては、昨日の段階で、1回目の接種を終えている方が55.1%、また、2回目については19.4%の方がすでにワクチンを接種されています。一般の高齢者の皆さんについては、7月末までに接種が終了することを見込んでいます。

また、64歳以下から16歳の方々には、6月中には通知を行い、基礎疾患のある方や施設入所者の方は7月中旬ごろから、一般の方は8月上旬ごろからワクチン接種を開始する予定としています。

いずれにいたしましても、新型コロナウイルスのワクチン接種につきましては、医療機関の協力を得ながら、引き続き着実且つ迅速に実施してまいりたいと考えています。

なお、ワクチン接種にあたって積極的にご協力いただいております市内の医療機関及び開業医の方々に、改めて深く感謝し、厚くお礼を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症対策の状況について

続いて、新型コロナウイルス感染症対策の取り組み状況についてです。

4月20日から開始した「江津市中小企業等持続化応援金(第2弾)」の申請状況については、予算額7,000万円に対し、5月31日時点での申請件数は199件、申請総額は65,099,723円で、その執行割合は約93%となっています。

また、「江津市プレミアム付飲食券(第2弾)」についてです。ご承知のとおり、島根県が実施する「Go To Eatキャンペーンしまね」は、6月末までとされていた実施期間を、本年9月に延長されています。このため、江津市プレミアム付飲食券については、県のキャンペーンとの重複を避け、最も効果的に運用できる時期を見定めたうえで、実施することとしております。

市役所本庁舎について

市役所本庁舎は、平成29年8月に新庁舎建設の方針を決定して以降、市民ワークショップ、設計有識者会議、そして、市議会特別委員会のご意見を踏まえながら、設計いたしました。令和元年9月に着手した建設工事は、18カ月の期間を要し、無事完成し、ご承知のとおり、去る5月6日に新しい庁舎での業務を開始したところです。

新しい本庁舎は、一般的な市役所としての機能はもちろん、防災拠点としての構造・機能に加え、議会機能も含め、市民に開かれ、親しみと愛着を持ってご活用いただける庁舎を実現することができたと考えています。

新庁舎に対しては、ご利用された市民の皆さんから、利便性の高い立地と合わせて、ご好評をいただいております。

現在のところ、各種業務は円滑に進んでおりますが、今後は、新しい庁舎の機能をより一層活用するとともに、職員の意識や接客対応も一新し、更に質の高い市民サービスをご提供できるように取り組んでまいります。

また、旧庁舎の取扱についてです。

旧庁舎は、長年にわたり、江津市のシンボルとして、市民の皆さまに親しまれ、また、専門機関からは日本の近代建築における高い歴史的価値を認められており、貴重な建築物であると認識しています。

反面、耐震化への対応や老朽化、機能性などの問題及びその対策に要する費用などの新築移転に至った経緯を考えると、すでに建築物としての役割は終わっていると判断すべきかもしれません。

旧庁舎のあり方については、様々なご意見やお考えを踏まえたうえで、今後1年をかけて調査・検討し、決定したいと考えています。

防災情報機能の強化について

防災情報機能の強化につきましては、一昨年から2カ年かけて防災行政用無線のデジタル化事業を実施し、老朽化したアナログ設備をデジタル設備に更新しました。

これにより、長年の懸案であったスプリアス問題を解消するとともに、地域を問わず、安定した音質で防災、行政情報をお届けすることが可能となりました。

また、デジタル化事業に併せて導入いたしました「江津市防災情報集約システム」では、雨量や風速などの気象情報や、河川の水位、土砂災害の危険度情報などの防災情報を一元的に集約、共有することが可能となりました。本システムに備わっている、集約された情報を元に避難情報の発令判断を支援する機能を活用することによって、災害時に市の発令する避難情報の適正化及び迅速化に役立つものと期待しています。

このように、市役所新庁舎では、これらの設備の活用により、情報を防災対策室に集約してまいります。そのうえで、国や県、警察、消防などの他機関との連携を図ることによって、災害時には最善の対応を実現出来るものと考えています。

江の川治水対策について

平成30年7月、令和2年7月豪雨災害の記憶も新しいなか、激甚化する浸水害に対する方針を策定するため、昨年8月に「江の川流域治水プロジェクト推進協議会」が設立され、本年3月には治水対策の全体像をまとめた「江の川流域治水プロジェクト」が策定されました。

また、昨年12月、閣議決定された「防災・減災国土強靭化のための5ヵ年加速化対策」によって、流域治水対策の加速化を図ることとされております。この加速化対策において設定された「緊急対策特定区間」の地区を対象に、本年1月から2月にかけて地元説明会を開催したところです。

これを受け、先日4月に国、県、流域の市町で開設した「江の川流域治水推進室」において、早急な対策を行うための「江の川流域治水マスタープラン」の策定に向け、調整を図っています。

こうしたなか、国においては、江の川の治水対策として、令和3年度から概ね10年間で250億円を投じるとされており、本年度当初予算では20億円の予算配分がされています。

このことは評価するものの、江の川下流域の河川整備には、多額の経費を要するところから、十分な予算とは言い難いため、国に対して更なる増額を要望してまいります。

江の川支川である八戸川については、平成30年7月豪雨災害によって越水した、川戸地区から小田地区の堤体を出水期までに概成予定であり、その他の災害復旧事業は、本年度中の竣工をめざし、推進されています。

今後、災害関連工事により、今田樋門や宮の谷川、枕の滝川の改修及び上流部の玉川河川改修の推進が図られる予定であり、1年でも早く完成するよう働きかけて参ります。

また、波積ダムについては、去る3月24日に定礎式が執り行われ、令和4年度竣工を目途に本体工事に着手されています。

和木波子海岸保全事業について

和木町の真島東において、昨年より海岸保全事業による潜堤の設置工事が行われており、総施工延長300mのうち、今年度中に200mの完成をめざし、約6億円を投じて工事が進められています。

残り100mについては、来年度以降も引き続き工事を実施して頂くよう要望していくとともに、施工区域外の海岸についても、その状況に応じて適切な対策を講じていただくよう併せて要望してまいります。

一般国道9号福光浅利道路について

次に、山陰道の一部として整備される一般国道9号福光浅利道路についてです。

令和元年から昨年度までの2カ年で、概ね9割の用地取得が完了しています。

今年度は、当初予算において25億5千万円の予算配分がなされ、本格的に工事着手する予定とされています。

なお、県内他区間では公表されている開通予定年次が、福光浅利道路については明らかにされていません。今後のスケジュールが明確にされることによって、高速道路に期待する企業の動きが促進され、企業誘致をはじめとする本市の産業振興の促進に繋がるため、開通予定年次の早期公表をお願いしているところです。

福光浅利道路は、本市の産業や観光に対し、多大に貢献するものであり、引き続き早期開通及び予算の確保を国に働きかけてまいります。

サテライトオフィスの整備について

本市では、第二次産業の誘致に加え、令和2年度から、事務系職場などの誘致に取り組んでいます。

こうしたなか、国の令和2年度第3次補正で示された内閣府の「地方創生テレワーク交付金」に採択され、6月補正では、サテライトオフィス誘致の為の施設整備について予算計上をしています。

引き続き、本市総合振興計画及び総合戦略でめざしている多種多様な業種と魅力的な雇用があるまちの姿の実現を目指し、製造業に加え、事務系職場の誘致にも取り組んでいきたいと考えています。

有福温泉再生事業について

本事業では、昨年度、旅館・地域コミュニティ・企業・金融機関・経済団体・江津市で構成する有福温泉再生プロジェクト会議を設置し、再生ビジョンの策定、旅館等への企業参入や事業承継の促進、資金調達の調整などを進めてまいりました。

この再生ビジョンにのっとり、本年度から、温泉街の再生を具体的に進めるため、本年5月に観光庁へ「江津市観光拠点再生計画」を提出したところです。

この計画が採択されましたら、6月中旬より、江津市並びに各事業者が、事業ごとに観光庁の補助金申請を進め、補助金の交付決定により、順次、旅館や飲食店の改装工事を実施される予定になっています。

こうした各事業者による取り組みに対して、国の補助金に加え、島根県と江津市の協調補助金を交付することとしています。

協調補助金については、当初予算に計上しておりますが、旅館再生への新規参入や廃屋旅館の撤去にかかる事業費の増額など、事業費全体の増額が見込まれるため、今後、追加予算を計上したいと考えています。

ただし、有福温泉の再生は一朝一夕に成るものではありません。往時の賑わいを取り戻すためにも、今後も粘り強く、丁寧に取り組んでまいります。

GIGAスクールについて

次に、GIGAスクール構想についてです。

国のGIGAスクール構想に基づき、令和2年度に市内すべての小中学校に1人1台の学習用端末と校内ネットワーク環境の整備を完了しました。

本格的な運用が始まる本年度は、学校現場において学習用端末が有効かつ円滑に活用されるように、ICT支援員の配置をはじめとしたサポート体制を構築します。

今後も、学校現場におけるICTを活用した「新しい学び」の実現がより一層進むよう取り組んでまいります。

公営住宅の整備について

シビックセンターゾーンで最後の未利用地となっている「めぐみ保育所」東側の土地につきましては、平成27年に大臣認可を得た「江津市中心市街地活性化基本計画」に基づき、共同住宅用地としての活用について、島根県との協議を重ねてまいりました。このほど、県営住宅24戸と市営住宅12戸の合計36戸を、エレベータを介してひとつの建物として整備することとなりました。このため、今年度中に実施設計を行い、令和5年度末までの工事の完了を目指し、事業を進めたいと考えております。

なお、この市営住宅の12戸は、老朽化した市営嘉戸団地36戸の一部として移転、建て替えをするものです。

ちなみに、既に造成工事が完了している住宅建設用地の隣接地については、島根県警職員用に12戸分の官舎の建設が計画されています。間もなく工事に着手され、今年度末までには完成する見込みとされています。

令和3年度6月補正予算

定例会に提案しました予算議案は、コロナ関連事業をはじめ、当初予算編成後に補助金の交付が決定された早期に着手すべき事業等を中心に編成したものです。そして、その補正額は、1億500 万円余を計上しています 。

なお、新型コロナウイルスによる影響が長期化しているため、感染症対策関連の予算については、引き続き柔軟かつ適正な時期に編成していく必要があると考えています。

一方で、市税や地方消費税交付金といった歳入についても、新型コロナウイルスの影響を受け、減収が見込まれます。

このようなことからも、新庁舎建設事業が終了した今年度以降も、引き続き厳しい財政運営を行っていかなければならないものと考えています。

そうしたなか、令和2年度一般会計の決算見込みについては、市税の収入増約1億3,700万、最終的な歳出不用額等により、一般会計歳入歳出の差引額は、約 8億9,300 万円となります。ここから繰越明許繰越額の翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた 5億5,000 万円が令和3年度への純繰越金となる予定です。

ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せない状況が続いています。このような緊急事態だからこそ、市内経済へのマイナス影響を抑え、安心安全な市民生活を守るため、引き続き適時適切な対応に努めてまいります。また、ここ江津市において持続可能な市政運営が可能となるよう、これからも職員一丸となって取り組んでまいります。

災害対応に関するお願い

最後に、災害への対応について、市民の皆さまへのお願いです。

今年は観測史上2番目に早い梅雨入りとなりました。

近年、全国的に雨の降り方が激しくなり、災害も頻発化、激甚化しています。江津市では、直近10年間で3度の大水害に見舞われており、雨の降り方の変化を実際に経験してきたところです。いずれの場合も、一人一人の危機意識の高さや、地域または隣近所での助け合いなどにより、一人の犠牲者も出なかったことは不幸中の幸いであったと思います。

しかしながら、このような自然環境の変化が進むなかにあっては、今までの常識や経験が通用しない可能性が高いと言わざるを得ません。

市民の皆さまにおかれましては、災害への意識を更に強くお持ちいただき、天候の悪化や河川の増水などが見込まれる際には、適切な情報収集と、安全な場所への早め早めの避難を心がけていただきますようお願い申し上げます。

備考

アクセシビリティのため、一部の表現を変更して掲載しています。