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令和元年第1回議会定例会における所信

掲載日:2019年6月14日更新
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令和元年第1回市議会定例会における所信(市長提出議案説明より抜粋)

令和元年第1回江津市議会定例会が開催されるにあたり、一言ごあいさつ申し上げます。

まずはじめに、皆さんご承知のとおり、去る5月20日に石見9市町連名で申請した「神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される神楽~」が文化庁の日本遺産に認定されました。

また、和木地区の皆さま方が続けておられる、ロシア祭りやイルティッシュ号の救援を後世に語り継ぐ活動が縁で、在ウラジオストク日本国総領事館より、江津市石見神楽連絡協議会に石見神楽の出演依頼があり、5月26日、27日にかけてウラジオストク市、ナホトカ市で上演し、大変好評を得たところです。

これも一重に、神楽に関係される皆さん並びに和木地区の皆さんの御尽力の賜物であり、心よりお喜びを申し上げます。また、その活動には改めて敬意を表すると共に今後益々のご活躍を祈念いたします。

それでは、諸議案の説明に先立ち、私の所信の一端を申し述べます。

新庁舎建設事業の進みぐあいについて

まず新庁舎建設についてです。
このことについては防災拠点として、また市民サービスの拠点として、市民の皆さんに親しまれる場所となるよう各方面からの意見を踏まえながら、平成30年度中を目途にこれまで基本設計並びに実施設計に取り組んで参りました。
しかしながら、昨年の豪雨災害の影響もあり、その経費の一部を事故繰り越しすることとし、この6月末には実施設計を完了する予定です。

今後は、工事発注のための準備を行い、今年秋には本体工事に取りかかる予定としています。

防災行政用無線デジタル化 

次に防災行政無線のデジタル化についてです。
このことについては本年度から2か年の継続費を設定しており、1年目となる令和元年度には親局や中継局などの整備を行う予定としています。

現在は基本設計を終え、来月のプロポーザルの実施に向け、準備を進めている段階です。

また、その設置工事につきましては、免許取得と発注機器製作に相当の期間を要するところから、年明けに開始する予定としています。

地域医療について

次に済生会江津総合病院についてです。
済生会江津総合病院は平成30年度決算で平成18年の移転改築以降はじめて黒字決算となりました。
これは、ここ数年来取り組まれてきた経営改善の成果であると考えています。

また、現行の医師、看護師等の体制の中で、不採算な診療科の廃止、病床数の縮小を図りながらも本市で必要な診療、病床機能を確保されたことは一定の評価ができるものと受け止めています。

しかしながら、この決算結果はあくまでも本市の経営支援、補助を含んでのものであり、さらには常勤医の減少や高齢化が改善されているわけではありません。
済生会江津総合病院には引き続き経営改革を行っていただくとともに、本市としても真の黒字化が図られるまでは支援を行っていく必要があると考えています。

済生会江津総合病院の健全経営、地域医療体制の確保を考えた場合には、医師確保が不可欠となります。
医師確保については、引き続き済生会江津総合病院と連携を図りながら派遣元である大学病院への要請を進めていく必要があります。

しかし、安定した医師確保を図る上では派遣元に頼るだけでは限界があります。
そうした観点からも新たな取り組みとして済生会江津総合病院と江津市医師会を中心とした連携法人の設立は、新たな医師確保の方策として、また開業医の後継者育成等も見据えたものとして大きな意義があると考えています。

すぐに結果や効果が現れるものとは思いませんが、済生会江津総合病院、江津市医師会がそれぞれの思惑の中で動くのではなく、両者が本市の地域医療体制の課題や将来も見据えた共通認識のもとに取り組まれることを期待するとともに、本市としてもできる限りの協力を行ってまいりたいと考えています。

山陰道について

次に山陰道についてです。
「山陰道 福光・浅利道路」は平成28年に事業化されて以降、着実に事業を進められ、今年度からは用地の取得に着手されると伺っています。また、そうした中、当面山陰道の代替路線として利用する、一般県道浅利渡津線が、3月17日に全線が開通いたしました。これにより江津ICと江津工業団地が直接結ばれ、利便性の向上が図られると共に、今後整備される山陰道 福光・浅利道路に繋がることになります。

この山陰道の整備は、本市にとって産業・経済の振興はもとより、救急医療や災害時の緊急輸送路としての役割を担う重要な道路であり、山陰道各同盟会と力を合せ、引き続き早期の全線開通に向け、強く要望してまいります。

治水対策について

次に、治水対策についてです。

まず、江の川の河川整備については、「江の川水系河川整備計画」に基づき、現在、国において、八神地区の堤防整備事業並びに川平地区土地利用一体型水防災事業、また鹿賀・下の原地区において発生したパイピング現象対策工事が行われています。こうしたことに加え今年度からは川越地区の田津谷川において用地の取得に着手されるとともに、千金地区の河道掘削や樹木伐採なども行われると伺っています。

今後とも、これら事業の一日も早い完成、更には無堤防地区の一層の解消に向け、国に対し強く要望してまいります。

また、八戸川については、現在、島根県において、桜江中央地区農業集落排水処理施設から上流にかけて約1,200mの区間で災害復旧事業等の事業を進められています。
最下流部のパイピング現象発生箇所についても、昨年に引き続き工事が行われており、これらの一日も早い完了が望まれるところであります。

そうした中、八戸川及びその支川の整備については、現在、「江の川水系八戸川流域河川整備計画」の変更作業が進められており、年内には策定されると伺っています。
今後はこの変更整備計画に基づき、一日も早い事業着手に向け、県に対し強く働きかけてまいります。

また、波積ダム建設につきましては、着実に事業が進んでおり、去る6月3日にはダム本体工事の起工式が行われました。これからいよいよ本体工事が始まることになります。このことについても、早期に完了するよう、国及び県に対し、要望してまいります。

観光について

次に観光についてです。

本市の観光振興につきましては、厳しい状況の中、少しずつではありますが、新たな動きが出て来ています。

まず、風の国ですが、3月末をもって第3セクター(株)風の国の営業は終了し、4月1日から公募選定した民間事業者に施設を譲渡し、4月26日にはプレオープンをされています。

7月中旬には、グランピング用のテントを増設する等、新たな風の国としてグランドオープンされると伺っています。

今後は、風の国の資源を活用した魅力増進事業などを展開され、都市部からの交流人口の拡大やインバウンドの取り込みにより安定的かつ発展的に運営していただけるものと期待をしています。

なお、(株)風の国につきましては、現在清算業務を行っており、大株主として清算終了までしっかりと注視してまいります。

有福温泉につきましては、旅館の廃業等により依然厳しい状況が続いていますが、若い世代に動きが出始めるとともに、長年休止となっていた田所国府線の県道工事が進み始める等、新たな動きが出ています。

依然としてレッドゾーンの解消、空家の整備等様々な課題はありますが、有福温泉の活性化に向け、官民一体となり取組んでまいります。

また、新庁舎建設後の旧庁舎の在り方や休館中の水の国についても現在事務的に検討を進めています。

このことについても、その方向性が見い出せるよう引き続き取り組んでまいります。

そうした中、冒頭申し上げましたように、石見地域の神楽が日本遺産に認定されました。

桜江町を含む旧邑智郡を中心に伝承されてきた大元神楽を源流として、石見地域一円に広がり、各々の地域に根付いてきた神楽は、日本の伝統文化に魅力を感じている外国人観光客にも訴求できる石見地域の誇る伝統芸能であり、まさに大きな地域資源です。

この度の認定を契機とし、神楽で繋がる自治体との広域的な連携を図り、本市の観光振興、地域産業の振興にしっかりと活用してまいります。

学校のエアコン設置

次に小中学校の空調整備工事についてです。

児童・生徒の健康と安全を守るための熱中症対策として、市内全小中学校の普通教室へのエアコン設置に係る工事費を、国の平成30年度補正予算を活用し、昨年12月議会で予算措置を行いました。

既に工事の契約は終わっていますが、機器、機材の確保が全国的に困難となっていることから、現時点では、今年8月末までの完成をめざして、工事を進めています。

工事期間中は、資材置き場としてのスペース確保、騒音、教室の移動など、学校での授業環境に影響を与えることもありますが、学校と協議を行い、できるだけ授業等に影響が出ないように工事を進めてまいります。

令和元年度6月補正予算

次に予算議案につきましては、一般会計補正予算を提案しています。

今回の補正予算は、当初予算編成後、補助金の交付決定があった事業等を中心に編成することとし、その補正額は、1,663万6,000円で、予算総額を、162億5,563万6,000円としています。

平成30年度 決算見通し

次に平成30年度一般会計の決算見込みについてです。

最終的な決算につきましては、9月議会の決算特別委員会に報告いたしますが、現時点での状況についてご説明いたします。

まず、基金についてです。

平成29年度末一般会計基金残高は財政調整基金、減債基金、特定目的基金あわせて約55億4,700万円となっています。

一方、平成30年度は、7月豪雨災害もあり、一時的には12億5,400万の繰入金を計上するなど厳しい財政運営となりました。
しかしながら、前年度からの繰越金 約4億9,900万円、7月豪雨災害に伴い前年と比較し約1億円増額となった特別交付税、風の国の土地売払収入 約4,800万円などの原因により最終的な基金残高は約58億3,400万円、前年度末と比較し 2億8,600万円程度の増加となる見込みです。

次に令和元年度への繰越金についてです。

平成30年度の一般会計歳入歳出の差引額は、市税の収入増約1億7,600万、最終的な歳出不用額等により、約5億9,600万円となり、ここから明許繰越など翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた 5億1,800万円程度が平成31年度への純繰越金となる予定です。

ただし、平成30年度に収入した国県補助金の精算による返還金が、令和元年度に約5,500万円見込まれますので、差引き4億6,000万円程度が実質的な剰余金となり、これにより、当初予算における基金繰入額 約9億1,100万円の半分程度が現時点では戻せるものと考えています。

いずれにしても、今本市では多額の財源を要する庁舎建設や、防災行政無線の整備など、大型事業に取り組まなければなりません。

こうしたことから、令和2年度予算は極めて厳しい予算編成となることが、予測されます。

このため、令和元年度は、現時点での収支不足の解消はもとより、少しでも多く基金を積み増ししておく必要があります。

そうした考え方のもと、今後は歳入の積極的な確保はもとより、不要不急の経費についてこれまでにも増して厳しく見直してまいります。

最後に

以上、所信の一端を申し述べましたが、本市を取り巻く環境は、依然として極めて厳しいものがあり、また多くの課題を抱えています。

こうした状況を克服するためには、眼の前の課題に真摯に向き合い、地道に取り組み続け、そして一つひとつの課題を乗り越えて行くこと、これこそが最善の方法だと私は考えています。

このような考えのもと、これからの市政運営にあたってまいります。

どうか議員の皆さんにおかれては、力強いご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

備考

アクセシビリティ向上のため、原文の表現を「進捗状況」から「進みぐあい」に、「要因」から「原因」に変更して掲載しています。