ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ 江津市立江津中学校 江津中学校 学校だより1月号

江津中学校 学校だより1月号

掲載日:2017年2月16日更新
<外部リンク>

読書は世界を広め、自身を広げる(平成29年1月19日)

寒さが厳しい折ですが、皆さま方、ご健勝にお過ごしのことと拝察いたします。今号は、「読書」について私見を述べます。
先日、本校の1年生に話したことです。1年生は二年後に義務教育を終え、それぞれが選択した進路先へ巣立って行きます。
ほとんどの生徒が高校へ進学することになると思われますが、それより先は中学校までの一律に受けた学習内容ではなく、将来の自己実現を念頭に置いた学校、学科、コースごとの学習内容となります。また、節目節目で試験を受けなければならない将来が待っています。そのような将来に向けて二つの事が大切であるという話をしました。その一つが、将来の自分の姿を探し続けることです。私は、教育目標のスローガンに「夢を育む学校創り」を掲げておりますが、正にこの「夢」を追い求めることです。そしてもう一つが、追い求めることができる「力」を持つことです。「豊かな人間性」や「確かな学力」などが、その「力」ではないかとも話しました。それでは、それを身に付けるには具体的に何をすればよいのかということで、「読書」を勧めたのです。個々の夢の実現に向けて、立ち塞がる壁を乗り越えるには、「これから先、どのくらいの本を読んだかどうかが大きく関わってくる。」と話しました。試験を突破するには、それに備えた受験勉強が一番必要なのではという声も聞かれました。確かに試験に備えての勉強は必要でしょう。しかし、これから先の不透明な時代を生きる中学生にとって真に必要なのは、「社会や人との関わりの中で、自分の生き方を考え、直面する課題に対して多面的に解決方法を探ることのできる力」いわゆる「問題解決能力」だと思うのです。だとすれば、一時期の受験勉強ではなく、読書を通して様々な人の価値観に触れることや、古典文学等がもたらす感性の機微に触れることが極めて 大切だと考えるからです。

大学入試に関わる話をその時紹介しました。二つの高校の話です。一つはある県立高校で、毎年有名大学へ多数の合格者を出している東北地方の学校、もう一つは私立の中高一貫校で毎年二桁の 東京大学合格者を出している 関西の学校です。この関西の学校の教頭先生が、はじめに紹介した高校の生徒たちの学校での様子を参観して次のように言われた そうです。「ここの生徒さんたちは立派な授業態度で、休憩時間も惜しんで受験 勉強に取り組んでいますね。毎年難関大学への合格者を出しているのもよく分かります。私の学校の生徒たちはここほど必死で受験のための勉強はしていません。もっとゆったりとした雰囲気で、休憩時間は友達とふざけたりしているのをよく見かけます。ただ 決定的に違っているのが読書量です。普段の生活での読書に割く時間が圧倒的に違います。ここの生徒さんたちの調査結果から見ると、私の学校の生徒たちは中高6年間でここの生徒さんの約三百倍もの本を読んでいます。」とのことでした。読書という活動がより多面的な視野を与え、深い洞察力や鋭い感性を磨くということでしょうか。その上での 受験勉強ですので、高3の段階での頭脳のキャパシティ(容量)が違ってくるということなのでしょう。誤解しないでいただきたいのは、東大合格者数で優劣を付けているのでは全くありません。知識や技術を徹底的に記憶し反復する受験勉強と、読書活動という創造性豊かな頭脳の活性化を基盤にした受験勉強とでは、その能率差が著しいということを 紹介したつもりです。

先の学校だよりで「食育」を取り上げ、「毎日のことだから大切」と書きました。読書も同じです。本が身近にあり日常的に読むことができる生活が続けば、それが無いことと比して長い目で見たとき、子どもの将来に大きな違いが出てくることは容易に想像できます。本に接することによって読解力や想像力が磨かれ、それらが磨かれることによってさらに本が身近になる。いわゆる相乗効果です。そして、本を読むことが生活の一部になると、広く深く物事を見ることができるようになり、真の本物を見極められる人間に成長できる。そんな素晴らしい可能性を秘めているのが読書だということを話しました。

校長 山藤俊治

PDFファイルも添付しています

平成28年度1月号 [PDFファイル:293KB]

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)