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H29江津中学校 学校だより12月号

掲載日:2017年11月28日更新
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心のエネルギー (平成29年11月27日)

  あと数日で師走を迎えます。学校は期末試験期間中ですが、「教育相談」という取組をこの期間に集中的に行っています。今号は、この「教育相談」に関わることについて書きます。

 今行っている取組は、事前にアンケートを取り、担任を中心にすべての生徒の話を聞くというものです。しかし、学校における「教育相談」は基本的に定期的なものではなく日常的であり、すべての教職員がすべての教育活動の機会を捉えて行っています。私は先生方に、子どもが発する色々なサインを見逃すことなく、学年部で情報を共有しながら適切な面談を行い、子どもの話をじっくり聞く機会を持つようお願いしています。上述したように、学級担任だけでなくすべての教職員がこのことに取り組むこともお願いしています。
 ところで、私には学校現場を離れて教育委員会に勤務していた時期があります。そこでは、生徒指導に関わる分野を受け持ち、学校や関係機関と連携しながら本号のテーマである「教育相談」にも取り組んでいました。その中で、子どもが引き起こす様々な問題行動の心理的背景として「心のエネルギー」の不足を常々感じていました。 さて、この「心のエネルギー」が十分に満たされるには何が必要でしょうか。家庭や学校あるいは地域で安心して過ごせる、自分の話をよく聞いてくれる、充実感を感じる、認められるなどの実体験が不可欠と私は考えます。「愛される、愛する」、「認められる、認める」といった双方向の精神的充足感があってこそ、本人の意欲の高まりや成長につながるのです。問題行動の相談を受ける度に、子どもはどれだけ家庭でそのエネルギーを満たされ、そして学校でどれだけそのエネルギーを補充されているのだろうかと感じていました。関わった様々な問題行動は、こうした「心のエネルギー」の不足が原因になっていることがほとんどと振り返ってみて感じるところです。「気になる行動」は「もっと気にして欲しい」、「手のかかる行動」は「もっと手をかけて欲しい」という心のサインでもあったと思います。自分ではどうにもならない訳の分からない不安で「心のエネルギー」が不足している子どもに、「がんばれ」「我慢しなさい」だけでは子どもの心に入っていくことは出来ません。子どもには本来、「がんばる」「我慢する」能力はあります。その能力を引き出すのが「心のエネルギー」だと思うのです。その根っこの所が充足されない限り、色々な場面でその影響が必ず出てきます。家庭においても、学校においても「安心を与える」「楽しさや充実感を感じさせる」「認める」ことを通して、こどもの「心のエネルギー」を満たすことが何より必要と感じていました。言い換えれば、このことこそが「教育相談」の機能でもあるわけです。

 今の学校現場は多忙を極めています。しかしながら、上述したことは生徒指導上最も大切にされなければならないことです。忙しさにかまけて後回しになっていたのでは、それこそ本末転倒です。また、忘れてはならないことに子どもは知らず知らずのうちに、「学校での顔」と「家庭での顔」を使い分けています。特に中学生期はそのことが著しくとなります。その意味で、それぞれの場所で出すサインの共有が必要となります。学校と家庭との連携が重要です。子どもの「心のエネルギー」を両者が協働して満たしていきましょう。

                                                             校長 山藤 俊治

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学校だより12月号 [PDFファイル:267KB]

 

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