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江津中学校 学校だより12月号

掲載日:2017年2月16日更新
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形は心を作り 心は形に現れる(平成28年12月16日)

 あと僅かで今年も終わります。本年中は、本校教育活動に対しまして温かいご支援ご協力をいただき厚くお礼申し上げます。来年も職員一同、江中生の健全育成に向けて全力で取り組んでいく所存です。変わりませずご支援ご協力をお願い申し上げます。

 今号は「形は心を作り、心は形に現れる」ということについて書きます。このことについて保護者や地域の皆さま方はどのようにお考えでしょうか。特に前半部分の「形は心を作る」というところです。形だけをむやみに押しつけても心が伴うとは限らない。あるいは、それを強制することでかえって自分で考え行動することが疎かになるのではないか等々、様々なご意見があろうかと思いますがいかがでしょうか。

 さて、私自身はこの「形は心を作る」という考え方に概ね同調する一人です。特に、幼少期から義務教育段階を経て成人するくらいまでの間において有用と考えています。ただし、このことがすべて万能とは考えていません。心を作り耕す方法の一つとして、繰り返し形を整えることがあると捉えていただければと思います。新しく社会人になった新入社員に対しての研修として、「お辞儀の仕方」や「お得意様を応接室に案内する仕方」などを徹底的に学ばせることが多くの会社で行われています。このことを学び、そして繰り返し実践することで次第にお客様に対する心配り等のきめ細かな心情が育ってくるという報告を、キャリア教育の研修会で聞きました。「形から心へ」の典型的な例と言えるでしょう。 本校においても、このことは大切だからと実践していることがあります。当たり前のことですが、「挨拶や返事」そして「靴そろえ」です。気持ちの良い挨拶はもちろんですが、「靴そろえ」は特に重要と捉えています。昇降口を通るとき、きちんとそろえられた靴を見るとすがすがしい思いがしますし、トイレのスリッパがそろっているのは大変気持ちの良いものです。整然とそろえられた「形」が、自分だけでなく他の人の心を洗っている例だと思います。

 また、歌舞伎俳優の故中村勘三郎さんの逸話に以下があります。「型のある人が型を破ることを『型破り』といい、型のない人が同じようなことを試みることを『形無し』という」これを聞いた勘三郎さんは、「我が意を得たり」と思われたというのです。勘三郎さんは、型破りな歌舞伎で見る者を魅了してこられました。しかしながらその裏には、20年間に及ぶ型にはまった歌舞伎を身体にしっかりと染み込ませてきた年月があったのです。その上に立った自分自身の芸にあらためて自信を持たれたという話です。
私は以上のような思いで本校の先生方に「形から入る」大切さについて話しています。生徒指導はもちろん、個々の学級経営や教科指導において、この「形」の大切さを再認識して欲しいことと、「形」を継続させることについてはより一層力を入れて取り組んで欲しいことをお願いしているところです。

 次に、後半の「心は形に現れる」についてです。この部分については皆さま方ほぼ納得されることと思います。「心そのものは見えないけれども、心のあり方、ありようはその人の言動を通して見ることが出来る」ということです。
  2学期が始まってまもなくのことでした。体育館1階の卓球場スペースの室内男子トイレでの出来事です。体育祭の練習が始まる前でした。着替えて校庭に出る為、卓球場横のロッカースペースは混雑しており、近くのトイレも沢山の生徒が使っていたようです。ほとんどの生徒が校庭に出るために昇降口へ向かったと思われる頃、私は男子トイレに入りました。というより入ろうとして、ある光景に出会ったのです。そこには、ちらかったスリッパを整頓していた男子生徒のしゃがんだ後ろ姿があったのです。正に「心が形に現れた」場面でした。整頓が終わって出て来た彼は、「こんにちは」という元気の良い挨拶を残し、何事もなかったかのように昇降口の方へ去って行きました。私は無性に嬉しく、そして非常にすがすがしい気持ちになりました。

校長 山藤俊治

PDFファイルも添付しています

平成28年度学校だより12月号 [PDFファイル:265KB]

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